20: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:02:09.23 ID:7B7a9Y/qo
時々不意に後ろを向いたりすると、
ソファに座って宿題をしながらもどことなくそわそわしている凛が見られたりする。
わからない部分を聞いたり、ただゆるゆると会話をしたかったりなんだろうけれど、
21: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:03:30.26 ID:7B7a9Y/qo
ーーー
同僚との残業中、ちひろさんが皆にコーヒーを淹れて来てくれた。
22: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:04:18.55 ID:7B7a9Y/qo
席を立って給湯室へ。
戻ってくるときには調度良い温度まで冷めているだろう。
生憎、冷蔵庫には牛乳のストックがなく、ちひろさんが買い込んだであろう栄養ドリンクでぎっしりだった。
23: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:05:08.95 ID:7B7a9Y/qo
黒い液体の表面にゆっくりと白い渦巻きができ、だんだん混ざりあって澱んだ茶色になる。
その様子をぼーっと見ていると、誰かがこっちを見ている事に気づく。
……ちひろさんだ。
24: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:06:10.19 ID:7B7a9Y/qo
あっ。
しまった。
2つもスティックシュガーを持ってきたのを訝しく思われているようだ。
25: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:06:53.53 ID:7B7a9Y/qo
「今度からお砂糖とミルク入れてから持ってきましょうか?」
「いえ、その、気分転換に甘いものが欲しいなって思っただけで」
26: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:07:37.77 ID:7B7a9Y/qo
ちひろさんはなかなか目聡い人だ。
事務員としてそのスキルはとても優秀で便利なのだけれど、
時々見透かすようなことを言って皆をヒヤッとさせる。
27: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:08:20.42 ID:7B7a9Y/qo
スティックシュガーをひとまず一本、するすると溶かしていく。
一口。
砂糖を入れるとやはり砂糖の甘さが際立つ。
28: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:08:53.22 ID:7B7a9Y/qo
何だか少し物足りない。
凛の淹れてくれるカフェオレは、もう少し甘かったような。
もう一つ封を切る。
29: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:09:23.41 ID:7B7a9Y/qo
……甘い。これではない。
コーヒーフレッシュと牛乳の違いだろうか?それとも……?
あの味はどうやって出しているのだろうか。
30: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:10:24.37 ID:7B7a9Y/qo
ーーー
久しぶりに、事務所で凛と二人きりだ。
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