32: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:11:36.81 ID:7B7a9Y/qo
少し時間が流れて。
「コーヒー、淹れて来るね」
33: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:13:15.12 ID:7B7a9Y/qo
残念な事に、
うちの事務所にはコーヒーマシンもドリンクサーバーも導入されていないので、
温かい飲み物を飲むときは電子レンジを使うか、コンロで一からお湯を沸かすかしかない。
あるいは、近くのコンビニまで走るか。
34: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:14:08.47 ID:7B7a9Y/qo
……そう言えば、気になっていたんだった。
あのカフェオレはどうやって淹れているのか。
こっそりと見てみようか。
35: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:15:06.67 ID:7B7a9Y/qo
静かに給湯室まで行くと、凛が軽快な鼻歌とともに作業をしていた。
小鍋で沸かしているのがコーヒーだろう。
2つのスティックシュガーと、マドラーと、……マグカップは、ひとつだけ?
36: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:15:50.40 ID:7B7a9Y/qo
なるほど、それでいつも熱めのカフェオレだったのか。
正しい淹れ方がどうとかは知らないけれど、一手間一手間が何だか嬉しい。
37: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:16:35.58 ID:7B7a9Y/qo
びっくりした。
思わず目を疑う。
いつもの凛とはまるでちがって。
38: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:17:25.57 ID:7B7a9Y/qo
……思考を甘い波に侵されながらも、目は耳は、五感はずっと凛の方に向いていた。
だから聞き逃さなかった。
39: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:18:08.47 ID:7B7a9Y/qo
……ああ、耳がおかしくなった。
トドメを、刺された。
脳味噌がとろけてしまうほどの破壊力。
40: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:19:03.52 ID:7B7a9Y/qo
そりゃあ、甘いはずだ。美味しいはずだ。
当然じゃないか。
41: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:19:51.40 ID:7B7a9Y/qo
凛が冷ましたカップを持って……
あっ。
……目が、合ってしまった。
42: ◆pdkDwyOMVs[saga]
2014/08/11(月) 21:20:27.20 ID:7B7a9Y/qo
ハッとした顔をして……そのままカップを置き直す。
気まずい、というか、むず痒い。
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