過去ログ - 八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「ぼーなすとらっく!」
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960: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2015/06/21(日) 17:50:45.71 ID:B7oNwt+N0



そしてなんやかんや話している内に、目的地の旅館へと到着する。
周りがうっそうとした森のため着くまで外観は見えなかったが……中々立派なもんだな。

バスから降りて最初に見たときは、思わず感嘆の息が漏れた。

雑木林に囲まれた建物は、いかにもな旅館を思わせる和風な装い。昼間だと言うのに木に遮られた周辺一体は、どこか仄暗い。
見た目は若干古びた様子ではあるが、それも趣きがあると思えば風情があるように見えてくるから不思議だ。

そしてさっきから聞こえてくるこの水の音は……滝か? もしかしたら、近場に渓流でもあるのかもしれない。


なんというか……THE・旅館という感じだ。サスペンスの舞台には持ってこいである。船越さんはどこかしら?



凛「へぇ……凄いね」

楓「確か撮影の間、私たちの貸し切りになるのよね? 費用は大丈夫なのかしら……」



感心したようにする二人。楓さんは心配する所が少しばかし庶民的だ。まぁ、最近ノリに乗ってるデレプロなら大丈夫だろう。たぶん。



八幡「節約の鬼であるちひろさんの事ですし、心配は要らないんじゃないっすかね。……そんじゃ、行きますか」



荷物を担ぎ、二人を連れて宿へ入っていく。
これ、知らない人から見たら俺が美女二人をはべらせてるように……うん、見えないね。ちょっと調子に乗りました。



館内へと入ると、少しだけひんやりとして空気に包まれる。
あーなんかこの独特の香りが実に旅館っぽい。なんだろう、おばあちゃん家の匂いをもう少し高級感漂わせましたみたいな。伝わるかこの表現。

しかし人気が無いな。勝手に上がるわけにもいかないし、呼びかけたりした方が良いのだろうか。


と、俺が迷っていると不意に足音が聞こえてくる。これはもしかしなくても……



「いらっしゃいませ。ようこそおいでくださいました」





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