過去ログ - 勇者「それでも俺は魔王を倒す」ヒロイン「言うと思った」
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◆x.6zTnwIjo
[saga]
2014/08/11(月) 11:23:00.15 ID:ZbuWHB4fO
〜〜〜〜〜
ヒロイン「…ここに王様がいらっしゃると聞いて参ったのですが…あなたが?」
王「ふむ、そうじゃが…。そなたらは一体?」
ヒロイン「申し遅れました、私はヒロイン。彼らは私の旅の仲間です」
戦士「俺は戦士といいます。で、こっちが勇者」
王「…ほう。その旅人達が、このワシに何か用かな?」
勇者「俺達は、魔王を倒す為に旅をしているんです」
王「な…っ!!ま、魔王を…?!」
ヒロイン「はい。何か魔王についてご存じなら、どんな事でもいいので伺いたいのですが…」
王「……」
勇者「王様?」
王「…知っているも何も、ワシが今ここにいるのは、他ならぬ奴から逃げてきたからじゃよ…」
王「奴が居城にしている魔王城は、元はワシの城じゃ…。奴は王都を襲い、そのまま王城に攻め込み…そして自らの城にしおった」
戦士「じゃ、じゃあ…王都はもう…」
王「ああ、既に壊滅しておるよ…王であるこのワシが城を追われ、世界は一気に混乱に包まれた…」
王「…頼むっ!!もはや王として立場などどうでもよい!ワシの…ワシの愛する家族や部下、民達の仇を討ってくれ!!」
ヒロイン「王様…」
勇者「…俺達に任せて下さい!」
王「…その言葉、信じてもよいのか?」
ヒロイン「彼は…勇者は、魔物に襲われていた私を助けてくれました。勇者は困っている人を見捨てるような真似は絶対にしない…心の強く優しい人です」
王「…そうか、では頼んだぞ…。情けないが、ワシでは何も力になれそうにない」
戦士「気にしなさいで下さいよ!俺達は元より魔王を倒すつもりだったんですから!」
勇者「それで…王都への行き道を教えてほしいのですが」
王「うむ。この街を出て西にしばらく行くと、雪の大地が見えてくるはずじゃ。その雪原を通り抜けた先が王都、当然そこに王城…いや、魔王城もある」
ヒロイン「西ですね…わかりました」
勇者「よし…行こう!」
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