過去ログ - 女騎士「黒パン固ぇwww」 -SS速報VIP

過去ログ - 女騎士「黒パン固ぇwww」

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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/12(火) 12:10:54.41 ID:A1mEIkDnO
おつ

25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/12(火) 21:37:29.45 ID:4D1NQVaAO
女騎士は将軍との楽しい夕食を済ませて、湯浴みした後、屋敷の離れへ足を運んでいた。

女騎士「いよ～、元気してたか～」

部屋の主は応えないが、気にする様子もなく職人のあしらった椅子を主の側に運び置いて座る。

以下略

26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/12(火) 21:41:50.77 ID:4D1NQVaAO
女騎士「それでさ、そこでの食事で黒パンが出たんだ～。懐かしかったなぁ、お前は食べたことないだろ？固いんだぜ。まぁ、切ってスープに浸して食うのが正しいんだけど、昔そんなもんなかったからなぁ」

それでも女騎士は楽しそうに今回の任務のことを話す。

いつか、応えてくれると、信じているから。

以下略

27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/12(火) 21:47:33.91 ID:4D1NQVaAO
女騎士「でも今回は当てが外れてさぁ、辺境ならではの薬やらがあると思ったんだけどさ、なかった。ごめんなぁ、姉ちゃん役立たずで」

話していて、少し沈んだ気持ちを奮い立たせるように、強引に笑って。

女騎士「お前、今姉ちゃんが悲しそうだと思ったろ？姉ちゃんなめんな～？これでも聖騎士の名誉職なんだから、これぐらいでへこたれる訳ないだろ～？ ……、だからさ」

以下略

28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/12(火) 21:53:59.21 ID:4D1NQVaAO
女騎士「お前はさ、無理してさ、神様みてぇなやつが、ちょっと休めっていって寝かされてんだろ？」

ギュッと、信じるために弟の手を力強く握り。

女騎士「起きたら、身体鈍ってるだろうから、訓練付き合ってやる。一からしごいてやる。約束だからな」

以下略

29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/12(火) 22:00:13.58 ID:4D1NQVaAO
女騎士「皆、心配してんだぞ。家族心配させんなバカ」

女騎士はこの家の他人（かぞく）を愛している。

泥を啜るようなスラム街、自分の出生も不明で、日々生きるために、食料を、黒パンにかじりついた。

以下略

30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/12(火) 22:05:11.17 ID:4D1NQVaAO
女騎士を拾った将軍に、三人の子供が居る。

女騎士からすると、執政官になった兄と、宮廷魔術師になった姉、そして騎士見習いだった眠る弟。

兄は口が悪かったが、落ち込んだ時にさりげなく助けてくれた。姉は教養がない自分に、じっくりと腰を据え向き合ってくれた。弟は孤児の自分を素直に受け止め、姉と慕ってくれた。

以下略

31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/12(火) 22:10:26.96 ID:4D1NQVaAO
しかし、よくある話で魔物討伐任務に就いた弟は、目を覚まさずに屋敷に帰ってきた。

原因は同期の騎士をかばい、深手を負ったこと。傷は癒えたにも関わらず、目を覚まさないのは、その魔物の毒素。あるいは呪物に使われる魔物だったため、なんらかの魔術的、魔法的な要素が働いているためと、医師は言った。

たやすく言うなら、原因不明。

以下略

32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/12(火) 22:16:02.00 ID:4D1NQVaAO
弟とも仲が良く、その関係で付き合いも深かった騎士だが、だからこそ女騎士の怒りは止まらなかった。

女騎士『何故貴様ではなく弟が――』

弟もそう責めるのを望んではいない。

以下略

33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/12(火) 22:21:56.76 ID:4D1NQVaAO
それからは、女騎士は隊長の座を離れ、孤独に人々を救う任務に就くようになる。

自分が騎士にならなければ、こんなことには。

自分が冷静であればあんな発言は。

以下略

34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/12(火) 22:24:10.93 ID:4D1NQVaAO
>>33の訂正

それからは、女騎士は隊長の座を離れ、孤独に人々を救う任務に就くようになる。
自分が騎士にならなければ、こんなことには。

以下略

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