過去ログ - イーブイ「大好きだよマスター、ずっと」
1- 20
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/08/13(水) 03:19:55.79 ID:xehaeOfOo
「このポケモンはいまいちだね…戦いにはあまり向かないかも」

気がつくと僕は一人の人間に抱えられていた
その男性は苦笑いをしながらそう言った

すると目の前の別の人間が舌打ちをしながら忌々しそうに僕を受け取った

「この出来損ないが」

それが人間から初めてかけられた言葉

物心ついた時の僕の最初の記憶だ

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/08/13(水) 03:26:39.73 ID:xehaeOfOo
その人間は僕をどこかの施設へ預けた

ここはソダテヤという場所らしい

ソダテヤにはお母さんがいた
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/08/13(水) 03:34:30.44 ID:xehaeOfOo
ソダテヤは忙しい場所だった

トレーナーたちがせわしなくやってきてはポケモンを預け、またどこかへ消えていく

彼らがいつもタマゴを抱えているのはなぜなのだろう?
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/08/13(水) 03:41:15.07 ID:xehaeOfOo
「お前は現実を知らないんだ」と他のポケモンたちに言われた

無邪気にはしゃぐ僕に対してポケモンたちはいつも悲しそにそう告げた

時には暴力を振るってくるポケモンまでいた
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/08/13(水) 03:53:58.76 ID:xehaeOfOo
そこにいたトレーナーはどこか疲れているようにみえた

けれどこれで僕もマスターと出会うことができた

そのことが僕には何よりも嬉しかった
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/08/13(水) 04:00:53.94 ID:xehaeOfOo
…え?マスター…?

なんで僕を攻撃してるの…?

しょぼい経験値だ、とその人は吐き捨てるように言った
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/08/13(水) 04:08:21.14 ID:xehaeOfOo
目が覚めるとお母さんがそばにいた

ぼろぼろになったぼくのからだを抱きながら泣いていた

お母さんは泣きながらゴメンネと何度も何度も謝った
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/08/13(水) 04:12:58.92 ID:xehaeOfOo
ボクは弱いポケモンなんだ

ボクはダメなポケモンなんだ

だから人間に愛してもらえないんだ
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/08/13(水) 04:23:26.33 ID:xehaeOfOo
川の水が冷たい

シトシトと雨が降る中、お母さんは僕を抱えて川へ身を投げた

ザブンと川底へボクタチは沈んでいく
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/08/13(水) 04:28:32.46 ID:xehaeOfOo
その時帽子をかぶった一人の少年が川へ飛び込んだ


少年は必死にもがきながらも僕の体を包み込んだ

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/08/13(水) 04:33:02.72 ID:xehaeOfOo
目を覚ますとポケモンセンターの中にいた

女の人は少年に対して元気になりましたよと言った

少年は嬉しそうに微笑んだ
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/08/13(水) 04:42:53.86 ID:xehaeOfOo
思い切り噛み付いた

少年は痛そうにうめいて、とても驚いた顔をした


以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/08/13(水) 04:56:22.78 ID:xehaeOfOo
その人は何も言わなかった

ただそっと頭を撫でてくれた

それが僕にはたまらなくうっとおしく…少しだけ心が安らいだ
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/08/13(水) 05:05:48.72 ID:xehaeOfOo
こうして僕はマスターと出会った

マスターは優しくて、とても暖かい人だった

真っ暗だった僕の世界に光を運んでくれた
以下略



15: ◆tENTRxALbs
2014/08/13(水) 05:13:28.72 ID:xehaeOfOo
朝起きたらマスターの顔をしっぽでなでる

するとマスターはくすぐったそうに身悶えをする

マスターのそんな動作の一つ一つが愛おしい
以下略



16: ◆tENTRxALbs[sage saga]
2014/08/13(水) 05:24:26.13 ID:xehaeOfOo
マスターと一緒に森のこかげを散歩する

まぶしい朝日が僕達を照らし出す

森が黄金色に輝いている
以下略



17: ◆tENTRxALbs[sage saga]
2014/08/13(水) 05:30:40.88 ID:xehaeOfOo
「イーブイ、アイアンテールだ」

ドサッ!

「そんな…私のポケモンが……」
以下略



18: ◆tENTRxALbs[saga sage]
2014/08/13(水) 05:44:37.79 ID:xehaeOfOo
「そんな…嘘でしょ…」

女の人が呆然とした顔で座り込んでいる

彼女のブラッキーはとても強かった
以下略



19: ◆tENTRxALbs[sage saga]
2014/08/13(水) 05:48:08.19 ID:xehaeOfOo
それが僕にはたまらなく嬉しく、誇らしかった

弱いポケモンだと言われた僕でも

この人と一緒になら強くなれる
以下略



20: ◆tENTRxALbs[sage saga]
2014/08/13(水) 06:01:30.57 ID:xehaeOfOo
マスターはいつも僕にプレゼントをしてくれる

「食べてごらんイーブイ」

これは何だろう?
以下略



21: ◆tENTRxALbs[sage saga]
2014/08/13(水) 06:07:09.80 ID:xehaeOfOo
「このイーブイは進化させないのかい?」

と何人もの人々に尋ねられた

その度にマスターは
以下略



40Res/18.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice