11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/08/13(水) 21:25:39.11 ID:Rrtr/L4l0
勇者「一応確認しておくが……俺は元の世界へと戻されるって事で良いのか?」
賢者「そうじゃな…勇者が居た世界と、この世界を繋ぐ扉を開く時、勇者の中にある加護の力を使わねばならん」
勇者「……つまり?」
賢者「加護の力を勇者から引き剥がし、その力が扉へと変化する、と説明すれば良いかのう?」
勇者「その瞬間俺は只の人に戻る訳か」
賢者「完全ではないがの、本当の意味で勇者としての力がなくなるのは、向こう側へと渡った勇者、それに付いた加護の一欠片が新たな勇者へと移った時、お前さんはただのジジイになる」
勇者「…………あの眩い光か、あれに包まれた瞬間に俺はこの世界へと渡った」
賢者「経験者の方が理解が早いのぅ、国王の若造は途中で説明聞くの放棄しよったわ」
勇者「………だいたい把握した、やはり俺はこの世界には留まれない、か…」
賢者「…………気を悪くせんでくれな、ワシも辛いんじゃ、飲み仲間が居なくなるからの」
勇者「分かっているさ、酒なら僧侶を誘ってやってくれ、あいつはああ見えて俺より酒に強い」
賢者「お断りじゃね、30年遅いわ」プイッ
勇者「今でも良い女だろう」
賢者「……そう思うのなら別れたりせんでずっと一緒に居てやりゃ良かったんじゃ馬鹿者が」
勇者「………そうだな、すまない」
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