25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/13(水) 22:40:20.74 ID:Gm5y04qy0
無言で冷えた麦茶を差し出す。
歌鈴はどうにも定まらない手つきでそれを受け取った。
何時もなら『ありがとう』の一言でも言いそうなもんだが、会釈すらも無く、何とも歌鈴らしくない。
傍から見れば病的なほど白い顔をしているから寒いのかとも思ったけど、額には脂汗が滲んでいるし、何処か息も荒い。
「………」
「………」
………………………。
俺からしてみれば、歌鈴に対して話すべきことは話したし、これ以上何か言うと愚痴になってしまいそうだったから口を噤んでいた。
ただ落ち着かないから事務所に来たのか、そうでなければ歌鈴が口を開いてくれるだろう。
傷ついているであろう歌鈴を、俺が矢継ぎ早に捲し立てて結論を急いだって仕方がない。
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