58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/13(水) 23:25:57.41 ID:Gm5y04qy0
俺が言葉を発したのと同時に、歌鈴が声を上げた。
震えた声だった。今に泣き出したって可笑しくない。
俺が思わず声を呑みこんだのは、最も聞きたくない単語を、最も言って欲しくない相手が口にしたからだった。
「藍子ちゃんとだったら… 今日のお話しもうまくできましたかね…?」
体中が熱を持っていく感覚。
専ら、最近はよくあることだけど、その根源が精神的要因だったことは初めてではないだろうか。
ふざけるなって、それが一番最初に浮かんだ言葉だった。
藍子と一緒なら? じゃあ、今日隣に居た俺はなんだったんだ?
俺と二人だったら安心して仕事も出来ないって言うのか?
俺は歌鈴の幸せと成功を祈ってこんなに頑張っているのに、どうして歌鈴自身はそれを理解できないんだ?
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