56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/16(土) 12:10:30.54 ID:W/t+0/1n0
――――。
菫「その…一か月待ってほしい」
尭深「一か月…ですか?」
菫「ああ。流石に今の状況で宥を一人にはさせられない……」
尭深「…………そうですね」
菫「でも…一か月経って、彼女の心身が落ち着いたら、私はけじめを必ず着ける――――」
菫「その時初めて私たちは晴れて、本当の恋人同士になれる」
尭深「はい」
菫「だからその時まで…二人でいる時以外は呼び方も含めて、今まで通りでいてほしい」
尭深「はい。菫先輩」こく
尭深は嬉しそうに頷く。私はそんな健気でいじらしい彼女を本当に愛おしく思った。
そう…恋人『だった』宥よりも……。
尭深「私は先輩の帰りを待ちます……だから必ず…私の元に帰って来て下さい。私は先輩を信じてますから……」
菫「ああ。分かった。私を信じて待っていてほしい」
尭深「はい」にこ
菫「!!」
尭深の少しはにかんだ微笑みに、私は改めて尭深に心を奪われる。
そして私は感極まって、半ば無意識の内に尭深を自分の胸に、再び抱き寄せていた―――――。
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