過去ログ - マイリトルポニー&チェンジリング 愛情も魔法
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14: ◆QWO3xeEtwU
2014/08/20(水) 21:51:39.14 ID:Hq/EsRNy0
ブルーラブラドライト(以下BL)「そう言えば、君はこれからどうするんだい? このまま、ずっとここにいるのかい?」

QC「どうだろうな。お前が望むなら、一緒にいてもいいのだが、お前はどうなんだ? よそ者と結婚なんかしたら、顰蹙を買ったりはしないのか?」

BL「結婚は出来ない……」
 目を逸らす。
QC「そうか、この村ではそういうしきたりなのだな」

BL「そんなしきたりじゃないさ。じいさんばあさんがクリサリスに婿はいるのかとか、いないなら貰ってくれとかって聞いてきただろ?」

QC「あぁ、そう言えばそうだな……そうか、しようと思えば結婚できるのか……(じゃあ、なぜダメなのだろうか?)」

BL「まぁ、生まれた子供が普通のポニーだったりしたら、同年代の子供と遊ぶ時に大火傷したりとか、いろいろ不便になりかねないから、結婚したところでこの村で暮らすって言うのは考えづらいけれど……よそ者と結婚するのがダメだとか、そういうしきたりはない。ただ、その……俺、生贄なんだ」

QC「生贄、だと? そりゃまた、どんな役割だ?」

BL「ケルピー……角が生えていて、ヒレが翼のように巨大な、シーポニータイプのアリコーン。ポニーなのに肉食で、肝臓だけは食べないんだ……一か月に一度、火炎ニワトリとか、火炎ラクダとかの肉……肝臓以外のすべての部位を要求してくるんだ。ほら、君が来た日はちょうどその生贄を差し出す日だったから、だから君のために肝臓を用意できたんだ。
 そして、家畜のほかにも一年に一度俺達フレイムポニーのユニコーンを要求してくるんだ。魔翌力を大量に持ち合わせているユニコーンの味は格別なんだって。
 そいつは……この大河の上流にある湖に住んでる。そこらへんは、ここと違って温泉のない綺麗な澄んだ湖なんだ。俺らの村ってさ、高台にあるだろ? あれ、毎年洪水が来るからなんだ」

QC「ふむ。その洪水から家が流れるのを防ぐために高台に作ってあるのだな?」

BL「そう。その洪水のおかげで、ここら辺の土地には火山から運ばれた石草の魔翌力を含む土と、栄養に富んだ土が運ばれてくるんだ。俺達は北の方のアースポニーみたく、土地を肥やす能力がない。だから、そういうものに頼らなければここでの生活が成り立たなくなる……水の流れを司るあいつは、それを人質……人質じゃないけれど、その洪水をせき止め、石草の農業を出来なくさせてやると脅して、俺達に生贄を要求しているんだ」

QC「お前らの手でどうにかできないのか?」

BL「炎で水中にいる相手に立ち向かえって言うのかい? 無茶を言わないでくれ……」

QC「それはいつだ? もしやとは思うが……」

BL「君は勘がいいのかな? もうすぐだ。次の満月の日だ。その日に俺は喰われなければならない……そういう事情を知っているから、村の女性は俺の事、相手にしてくれなくってね。君を好きになったのは、現実逃避なのかな……」

QC「(空には新月に近い月が浮かんでいるな……)あと二週間か……」



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