過去ログ - マイリトルポニー&チェンジリング 愛情も魔法
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332: ◆QWO3xeEtwU[saga]
2014/12/06(土) 23:35:58.19 ID:ZpIxPJZI0
「貴方が来てくれたなら、悔しいけれど百人力だわ。一緒に戦ってくれるかしら?」
「いやぁ、フラッターシャイの頼みだから連れてきてあげたけれど、あいにくテレポートで魔力が切れちゃってね……だから、戦うのは君たちに任せるよ」
「そんな見え透いた嘘を……きゃっ!」
 ディスコードの出まかせに文句をつけようとしていたら、今度はケイデンスを狙ってファリグの光線が飛ぶ。
「おっと、傘を持っていてよかった」
 だが、ディスコードがそれを魔法すら使わず、傘だけで防いで見せたところで、にやりと笑う。図らずもディスコードに助けられたケイデンスは、こんな奴に助けられるなんて屈辱だと言わんばかりにディスコードを睨みつけていた。
「君たちなら俺様の力を借りないでも勝てるだろ?」
 ディスコードが挑発するがごとくクリサリスに言うと、彼女はああと頷いた。
「あぁ、今なら……出来る!」
 言いながら、クリサリスはファリグが放つ光線を避ける。
「おい、皆、聞いてくれ! 今から、私があいつを倒すために戦う。そのために、私の事を信じてくれ!」
「どういうことかしら、クリサリス」
 信じろと言われ、フラッターシャイが首をかしげる。
「私は、愛されなければ本領を発揮できない……だが、逆に言えばシャイニングアーマー程に私を愛してもらえれば、プリンセスセレスティアにすら勝てる。だからだ……いまから、私を信じて愛してくれ。ともに困難を乗り越えようと、気持ちを一つにして欲しい。トワイライトを助けるために、今だけでいい……私に力をよこせ!! 祈ってくれ、私のために、『がんばれ』と」
 半ば叫ぶようにして言うと、早速彼女の元に力が届く。
「今だけなんて寂しいことを言うんじゃない! お前の事は、プリンセスの事がなくったって愛してるつもりだ!」
 ようやく合流できたブルーラブラドライトの声だ。彼は、この事態で呑気に文章をつづるわけにもいかず、最低限『ピンチです、敵が巨大化してトワイライトが操られてます』とだけ大きく書いてプリンセスセレスティアに手紙を送り、クリサリスの真下あたりまで駆けつけていたようだ。
「貴方は、とっても優しくって動物も大好きだから……大丈夫、今だけなんかじゃない。ずっと友達よ」
 フラッターシャイの言葉とともに、愛の力が届く。
「危ない、クリサリス」
 その力を受け取っている間に攻撃が放たれるが、それをケイデンスがお得意のバリアで防ぐ。
「君は、僕の事を将来を見据えて考えて、厳しい態度で接してくれたからね。なれ合いじゃない、甘やかすでもない……僕に対して忠実でいてくれた。僕の事を真に思ってくれる君を愛さないわけないじゃないか」
 レインボーダッシュの愛の力が届く。
「あんたは、嘘もつくけれど、大切なことは正直な奴だ。それが鼻につくこともあるけれど、でも私達姉妹を救ってくれた恩も、その気持ちも忘れちゃいない。アンタになら愛なんて、いくらだって与えられる」
 アップルジャックの愛の力が届く。
「最初のころは笑顔が下手だったけれど、今はすっかり上手くなったよね。それに、遊園地でも皆を笑顔にしようと頑張ってた。私が一番大好きな笑顔を、増やそうとしてくれるんだもん。絶対、一生友達でいるんだから!」
 ピンキーパイの愛の力が届く。
「あー……私は、特に際立って恩があるわけではないけれどぉ……でも、貴方の事はファッションの事でもいろいろ助けになったし、私が何か無茶なお願いをしても、貴方は笑って許してくれたわね。それと、エクスタシーから街を救ってくれたのもあなただったわね。大丈夫、私は貴方の味方よ」
「お願い、トワイライトを助けて!」
 ラリティとスパイクの愛情が届く。
「任せろ」
 クリサリスが皆の想いに応えた直後、クリサリスの翅に変化が訪れる。緑色の薄い翅だったそれが、桃色に煌めく鱗粉を撒く蝶の翅となり、彼女はその翅で舞っていた。


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