過去ログ - マイリトルポニー&チェンジリング 愛情も魔法
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42: ◆QWO3xeEtwU[saga]
2014/08/28(木) 23:09:51.62 ID:vQBJOI5X0
QC(この言葉に嘘偽りはないし、こうして胴を摺り寄せる動作は、したくなったからしたに過ぎない。
  チェンジリングはこんなことで心を動かしたりはしないが、ポニーならば愛の炎は燃え上がる。ブルーラブラドライトも同じだ。
  そうとも、ポニーの雄なんてちょろいものだ。
  自分達チェンジリングは、どれだけ相手の事を思っても、兵隊がどれほどクイーンを崇め称えようとも、決して愛を放つことはない。
  だから、どういった感情が愛なのか分からない。誰かに自分を愛させる方法は分かっても、愛という感情がどういったものなのか、分からない。
  空しいものだな……ポニーヴィルで愛を学べば、それも手に入れることが出来るのだろうか?)
 一人目を閉じ、クリサリスは考えた。

QC(今はセレスティアに逆らったところで、チェンジリングに未来はない。
  もう女王は自分しかいないのだ。自分が女王を残さねば、チェンジリングという種は滅び去ってしまう。
  それだけはなんとしてでも避けなければならない……)

QC「いいか、ブルーラブラドライト。お前はもう自由なのだ

BL「わかった……でも、クリサリス。俺は、お前の事が好きだから……自由にって言うのならば、俺はお前と」

QC「くどいぞ。私はお前を愛してはいないというのに。そんな奴に、お前は心を預けるのか? それは愚かしい、何の得もしない行為だぞ?」
 駄々っ子を宥めすかす口調でクリサリスが言い聞かせる。まだ心では納得していない風のブルーラブラドライトであったが、何かを言いたそうにしながらも、彼はそれをぐっとこらえる。

BL「わかった……さよなら。クリサリス……」

QC「さよならは明日だぞ? ブルーラブラドライト」

BL「いいや、今日で構わない」
 そう言って、ブルーラブラドライトは小走りで去っていく。
QC「セレスティアの野営地じゃないのか、あっちは?」

QC(セレスティアに頼み込んで何かをするつもりかな? 意外に強情な奴だ……ふふふ……ん?)

QC「なんだ……今、一瞬……体に力が漲ったような……? 今のは……誰かに、強烈に愛された時に似ている。シャイニングアーマーと同じベッドに入った時のような……この感覚、一体なんだったのだ?」
 彼女はそれを、ブルーラブラドライトが飛ばした愛情だと解釈して、ため息をついた。これからロイとパトリックに事情を説明しなければならないと思うと気が重かった。




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