過去ログ - 春紀「苺の味」 -SS速報VIP

過去ログ - 春紀「苺の味」

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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/18(月) 21:25:45.71 ID:twXknIUyo
「ねえ春紀さん。知ってます？苺には甘味を感じる味覚を活性化させる作用があるらしいですよ」
「……へえ。いっぱい食べたし、だとしたら今何か食べたらいつもより甘く感じるのかな」
「そうだと思います。春紀さん、何かおやつとか持ってきてます？」
「お茶はあるけど……なんだか飲む気にならなくて」

以下略

12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/18(月) 21:28:57.83 ID:twXknIUyo
「まさか、その友達と一緒に出かけて、一緒にお腹いっぱいそれを食べれて、一緒に笑い合って。……晴に、そんなことができる日が来るだなんて」
「やめろって」
「晴、本当に嬉しかったから。春紀さんのお陰で、夢が一つ叶ったから。だから、ありがとう。春紀さん」
「……馬鹿」
「……はい。晴は、ちょっとお馬鹿なのかもしれません」

以下略

13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/18(月) 21:30:10.18 ID:twXknIUyo
「さっきの話の続きですけど」

今度は耳元で晴ちゃんの声が聞こえた。少し、くすぐったいと思った。

「さっきのって、どの？」

以下略

14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/18(月) 21:40:41.77 ID:twXknIUyo
はじめに唇の柔らかさ。

次に、熱。

今までに味わったこともないような得も言われぬ甘さが口の中に広がり。

以下略

15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/18(月) 21:41:38.12 ID:twXknIUyo

以下略

16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/18(月) 21:44:27.71 ID:twXknIUyo

「……ぷは」

それからどれくらい経ったのだろう。晴ちゃんにキスされてることを悟ったのは、それから随分経った後だったような気もする。

以下略

17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/18(月) 21:48:09.87 ID:twXknIUyo
これから殺す相手に向かって随分間の抜けた台詞だったが、今のあたしにとってそこまで考えが回るわけがない。
手をバタバタと振り回し、派手にかぶりを振って、大げさで滑稽なくらいの派手なリアクションをして意図を問いただす。

「……ごめんなさい」

以下略

18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/18(月) 21:51:58.95 ID:twXknIUyo
「えーっと、それって、友達として？」
「一人の女の子として。……ううん。恋愛対象としてです」
「……わお」

それだけがあたしの口から出た全てだった。

以下略

19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/18(月) 21:55:58.64 ID:twXknIUyo
「最初から知ってたな？」
「……はい」

なるほど、確かにこの子は馬鹿だ。肩を竦めてそう思った。
同時に、とてつもない勢いで怒りが湧いてくる。自分の殺意を棚に上げて、晴ちゃんに本気で怒鳴り声をあげる。

以下略

20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/18(月) 21:58:32.22 ID:twXknIUyo
「……晴に、こんなところで春紀さんから逃れられる自信はありません。兎角さんもいないし……襲われたらきっと一巻の終わりだと思います」
「…」
「でも、晴はまだ、死ぬわけにはいかないんです」
「支離滅裂だよ晴ちゃん。あたしは、どうすれば……」
「……晴と、一緒に生きてください」

以下略

21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/18(月) 21:59:18.01 ID:twXknIUyo
………

……

…

以下略

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