過去ログ - ちなつ「blueはどこへ消えた?」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/19(火) 00:24:14.15 ID:6oJFiQZgo
先生に注意されるし、そう言えば今朝は寝坊しかけたし、災難続きの日だなあ。
ちくしょーと口の中でぼやきながら、私は英和辞典を開く。
『blue』……えーとなになに、青。これはいいわね――。
あった。憂鬱な、って意味。
ふーんと思って、さっさと私は英和辞典を閉じる。
時計を見ると60分の授業時間の半分を過ぎたところだった。
帰ったら結衣先輩に「お疲れ様」って言葉をかけてもらっちゃったりして。

私にとって特別な存在に想いを馳せていたら、授業中であることを忘れていく。
この教室にいることすら忘れていく。
完全に脳内の世界に入り浸る。

私の、好きな人。
結衣先輩――。

早く、会いたいな。
私は結衣先輩に好きという感情を抱いているから。

時は思ったより早く進んでしまうんだ。
私の脳内で、結衣先輩とラブラブちゅっちゅな展開を思い浮かべていたら、授業時間なんてあっという間。
ほら、今チャイムが鳴った。先生が教卓の荷物をまとめ始める。
出席番号が一番若い子が起立、礼の号令をかけた。
私はさっさと教室を出る。
ごらく部へまっしぐらだ。


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