過去ログ - ちなつ「blueはどこへ消えた?」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/19(火) 01:23:44.39 ID:6oJFiQZgo
その後、言葉が思い浮かばなかった。
あかりちゃんも同じだったのだろう、無言が続いた。
ただ、薄暗い、寒い冷たい私の心の中に、あかりちゃんが私を心配して電話をかけてくれたという事実が、ろうそくの火のように染みわたっていくのを感じていた。

通話時間が十分に達した頃だった。
あかりちゃんが声を発した。

あかり「また明日、ごらく部で会おう。これまでどおり、仲良くだらだらと過ごそうよぉ」

ちなつ「うん……うん」

あかり「じゃあ、電話切るね」

ちなつ「あ、ちょっと待って」

自分の頭の中で言葉を編み出す前に、とっさに口を開いていた。

あかり「……どうしたの?」

ちなつ「私、あかりちゃんのことが好きなのかもしれない」

あかり「……それは、友達として? それとも……」

ちなつ「あかりちゃんは私の大好きな、親友だよ。本当にありがとう。それだけ」
 
電話が切れた。
もしかするとこれは、あかりちゃんに対する恋愛感情なのかもしれない。
けれどその事実を認めたくなかったし、認めたとしても迷惑なだけだった。
あかりちゃんに迷惑はこれ以上かけられなかった。


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