過去ログ - 【艦これ】春雨Lv1、出撃します
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112: ◆Cb7Sdmjf3Wkl[saga]
2014/10/09(木) 01:10:40.64 ID:3bg+qwu40
「よくやるなー」
提督が感心したような声をかけて再び雑誌をめくり始めた音を耳にしながら、春雨は手にした
書類をめくる。自分の丸っこい字が詰まっている。
秘書艦を務める前は果たして自分にそんな大役ができるのだろうかと不安だったが、実際の仕事は
意外に簡単だった。自分のような年少の艦娘や、武の方に振り切ったタイプの艦娘が秘書艦を務める
場合の事もある程度想定されていたのだろう、最低限の仕事に関しては春雨でもなんとかなった。
ただもちろん、いくらでもそれ以上を求めることができた。
そして春雨は、最低限で満足できる性格ではなかった。
今だってそうだ。上層部への提出書類も、最低限と言うなら結果だけ書き殴って提出してしまえば
構わないのだ。だが春雨は、きっと優秀な秘書艦ならしているように、途中経過や行動の意図などを
事細かく記入していた。
戦術に関する勉強もするようになったおかげで、最近は随分と寝不足だ。
だから、反応が遅れた。
「はーるさめー」
書類に目を通していた春雨は、不意に背後から提督に抱きつかれた。
突然のことに驚いて心臓が跳ねる。声が出ない。
ただ提督が春雨に抱きついたまま体を前後に揺らすのに合わせて、春雨の視界も揺れるだけだ。
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