過去ログ - 【艦これ】春雨Lv1、出撃します
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6: ◆Cb7Sdmjf3Wkl[saga]
2014/08/19(火) 01:25:44.57 ID:Yty4ocay0
椅子にちょこんと座った春雨の前にティーカップが置かれる。自分がやりますと言ってみたが、
そもそも紅茶の入れ方を知らない春雨に何ができるわけでもなく、結局遥か目上の人にお茶を
入れさせるかたちになった春雨は、恐縮しながらもカップを傾けた。
「……苦い」
というか、濃い。同じく一口飲んだ提督も顔をしかめている。
「で、相談って?」
薄々相談内容には気付いていそうな提督が、春雨の反対側に腰掛ける。応接室にでもありそうな
テーブルと四つのソファー、提督が着席したのを確認して、春雨はティーカップを両手で
持ちながらいそいそと提督の隣に移動した。「おおう」と提督の驚きの声が上がるが、気にしない。
「司令官さん」
カップをテーブルに置いて、両手を提督の手にやる。これほどの距離だと自分の衣服は体を隠す
役には全く立っていないだろうなと思いつつ、提督の顔を見上げる。
「私も、出撃したいです。役に立ちたいです」
男は色仕掛けで落とせと本に書いてあった。露出の高い衣装でボディタッチしていれば気分が
良くなって少々の頼みなら聞いてくれるというのなら、やらないわけにはいかない。
「いつまで待っても司令官さんは私の名前を呼んでくれなくて……私、必要ないでしょうか?」
言いながら春雨は手を離し、提督の方に寄りかかり、額を提督の腕に当てた。



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