過去ログ - 【艦これ】春雨Lv1、出撃します
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69: ◆Cb7Sdmjf3Wkl[saga]
2014/08/31(日) 21:12:50.42 ID:p/YldECw0
「よかったんでしょうか……?」
向かい合って座る提督に春雨が問うた。深夜の提督室……ではない、昼過ぎの列車内だ。ひじをつき、
窓の外に流れる山の木々や田園風景を見るともなく眺めていた提督が投げやりに答えた。
「いいんだよ、仕事はしたし」
新兵器視察会、兼作戦研究会。鎮守府を離れ、二泊三日の出張仕事。今日はその二日目だ。
本来なら二日目を丸々使って行われるはずだった各地の鎮守府の提督達による作戦研究会という
名の意見のぶつけ合いは、初日に夕食を取りながらあっさり終わってしまった。おかげで二日目が
自由行動となって今こうして列車移動しているのだが、それはいつもの事らしいから問題ないのだ。
それよりも。
「いえ、一緒に来るのが私でよかったのかなって」
初日に仕事を終わらせて用意されたホテルで一泊した後は、一泊二日のちょっとした旅行のような
かたちになるのだ。その相手が果たして自分でよかったのだろうか。
「他の方たちも言っていましたけど、実質デートみたいなものだって。私以外に一緒に行きたかった
方とか、行きたがってた方とかいたんじゃないですか?」
提督が自分のことを好いているということはないだろう。夜の行為の流れや勢いの中でも、好きだ
という言葉も聞いた覚えがない。自分たちの間に、あくまで恋愛関係は存在しないはずだ。
デリケートな話題だから春雨は遠慮がちに尋ねたのだが、相変わらず提督は投げやりな口調で、
「俺とデートしたい奴なんていねえだろ」
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