過去ログ - 【艦これ】春雨Lv1、出撃します
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77: ◆Cb7Sdmjf3Wkl[saga]
2014/08/31(日) 21:21:27.79 ID:p/YldECw0
「はあ……はあ……」
胸元のどろっとした液体を指で触りながら、春雨は荒い息を整えようとしていた。冷静になると
周りに気付かれていないか気になる。というか普段提督室でやっていることを考えると冷や汗の
流れるような気分だ。よく他の艦娘たちに気付かれていないものだ。
そんな春雨の思いを知ってか知らずか、提督はティッシュの箱だけ寄越して浴衣を着直している。
春雨は念入りに拭き取ってから立ち上がった。自分の浴衣はテラスに脱ぎ捨てられたままだ。
そそくさと拾って羽織り、テラスへ続く戸を閉める。よく考えたらどうしてここも開けっ放しで
行為に至ったのか。
文句の一つでも言ってやろうかと提督の方を向くと、湯桶を手に、再び部屋を出ようとしている
ところだった。
「じゃあ春雨、汗を流しにまた温泉行ってくるわ」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
春雨は慌てて引き止める。怪訝そうな顔で「ん?」と立ち止まる提督の前で、春雨は手早く準備
する。浴衣の帯も締め直し、湯桶を抱える。
「私も一緒に行きます!」
提督の後を追いかけ、横に並んで。今度は提督の案内を聞きながら温泉街の通りを歩き、そして
同じ門をくぐった。
終わり
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