過去ログ - 咲「愛を失くした日」爽「愛が芽生えた日」
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/29(金) 23:04:28.62 ID:a2VkTDua0
代わりに伝わるのは、触れ合わせた肌から感じる熱。

爽は意外なほどの熱さで自分を抱いた。

それは酷く心地が良く、自然と自分に伝わってくるもの。

共に過ごす中で彼女のよく通る声や、奔放な話し方、器用に動く綺麗な指、

笑うと下がる目尻、意外と夢見がちなところなど、爽はすんなりと咲の中に入ってきた。

それらには随分と助けられたとも思う。

今では、彼女と過ごす時間は自分にとって掛け替えの無いものになりつつあった。

そろそろ覚悟を決めるとき、決断するときが来たのかもしれない。

胸に痛く甘く起こるのは遠く離れた筈の恋人への仄かな恋情か。

永遠を誓い合った時には、こんな日が来るとは思わなかった。


あの時、確かに自分は永遠を信じていた。

今はもう、其れは夢でしか無いことを知っている。

たとえ爽の手を取ったとしても、いつか放さなければならない日がくるかもしれない。

けれどこのままでは自分も彼女も前には進めずに留まることしか出来ない。

それなら―――


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