過去ログ - 提督「釣りをしてたら何故か釣れた」空母棲姫「……」【艦これ】
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118: ◆.Em5oVk1MAsD[saga]
2014/12/15(月) 03:52:03.70 ID:aoeSscoZo

最初はひどく驚いた

何故、あんな所に居たのか。どうして、存在に気づくことが出来なかったのか

そして、自分の死を確信した

しかしあの姫は、深海棲艦らしからぬことを言い放った

それどころか、どこか人間のように振る舞ってきた

そのまま流されるように言うことを聞いてしまったが、あの時点でなんとなく悪い奴だと思えなくなってしまったのかもしれない


そして、少しの間一緒に居ただけで共に居ることに抵抗を感じなくなった

まるで足りなくなった物が戻ってきたような感覚

けれど同時に、あの頃の記憶が蘇ってきてむなしさも覚えた

もう戻ることのない時間だと分かっている

それでも、どこか同じものを持っているのかどうしても思い出が蘇るのだ

そう。良く……似ている。とても――




『提督――』




だからなのだろう。だからこそ、あの瞬間に助ける以外に選択肢がなかったのだろう

逃げるべきだった。本来ならば、深海棲艦の勝手な潰し合いでしかなかったのだから。鎮守府の仲間に悲しい顔をさせる訳にはいかないのだから

けれど、あの時の出来事と重なってしまったらもう止まらなかった

もう、繰り返したくは、なかった




「――――今なら見逃してやる」




また、あの時のことを思い出した

この言葉が、選んだ結果を示すのだろう


もしも、もし戻れるのなら――――選択肢は決まっている

たとえ死が待っているとしても、それを覆す訳にはいかないのだから



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