過去ログ - 雪ノ下「何、タバコ何て吸ってるの!?」
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20: ◆ai1BZMufv.[saga]
2014/08/21(木) 11:31:55.26 ID:n7oMsFaW0
キッチンで小町さんと一緒に料理をする比企谷君。テーブルで食事をする比企谷君。風呂上がりに冷蔵庫の前で牛乳を飲む比企谷君。もちろん手は腰に添えている。比企谷君の私生活を一通り妄想し終わったちょうどその頃、リビングの扉が開いた。


「お待たせしました〜」


小町さんがとたとたとリビングに入ってきた。


「う〜ん、小学生まではいっぱいお兄ちゃんの写真あるんですけど、中学入ってからはめっきりないですね。」


「ええ、それで大丈夫よ。」


「じゃあ、お兄ちゃん、”爆誕!”の章から見ましょうか」


「・・・」


保育器の中の赤ん坊の写真、母親に抱かれている写真。壁に手をついてかろうじてたっている写真。何ページかそんな写真がつづく。


「お兄ちゃんの目も澄んでいる時期があったんですね」


「ええ、そうね。でも、純真無垢な時期は誰にでもあるものよ」


「あ、ここから小町ですよ。」


分娩室?で母親に抱かれている写真。保育器の写真。親子4人で写っている写真。小町さんの誕生から、明らかに写真の枚数が増えた。両親の娘への溺愛ぶりが如実に現れているといえる。主に小町さん中心でアルバムは進んでいった。小町さん5:比企谷君2くらいの割合だ。


「あれ?この娘誰?」


比企谷君が3年生位になったところで、知らない女の子が写真に写りだした。年齢は当時の比企谷君と同じくらいだ。私にはさすがに負けるにしても結構な美人である。小町さんを真ん中に挟んで3人で手をつないでいるのが気に食わない。


「ああ、これ彩花(あやか)ちゃんっていう子で、昔近所に住んでいたんですよ。お兄ちゃんと同級生で、私が3年生の時だから・・5年生のときに急に引っ越しちゃったんです。」


(戸塚さんに似てるわね)


「それ、もっと詳しく聞かせてくれないかしら」


「あれ、ジェラシー感じちゃいました?」


「冷やかさないで頂戴。比企谷君が捻くれてしまった原因がそこにあるかもしれないじゃない」


「ははーん。急に昔のお兄ちゃんを知りたいって、そういうことだったんですね。確かにお兄ちゃんがおかしくなり始めたのは、中学入った頃ですし、関係があるのかもしれません。」


「なんか、怪しいのよね」


これは本当のことだ。嫉妬とかそういうのではない。


「あれあれ?女の勘ってやつですか?・・・確かに、あんなに仲が良かったのに、家族ぐるみの付き合いって感じだったのに・・急に引っ越すなんて、おかしい・・ですよね。」


「でも、彩花ちゃんのことってなんかタブーって感じで、話すとみんな、それとなく嫌がるんですよね。」


「みんなってご両親とか?」


「はい・・」


小町さんは何やらつらそうな顔をしている。



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