過去ログ - ちっちゃな魔女が、勇者を倒しに行くお話
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/21(木) 01:15:40.71 ID:k7527Ei50
ー町中

魔女「なぜ、私を抱っこするのですか?」むすっ

旅人「さっき話しただろ。この世界は絵本と違って、悪意で出来ている。子供にとっては地獄みたいなものだ。ほとんどの子供達が、道具、もしくは金扱いされる」

魔女「厳しい世の中なんですね」

旅人「これから先も、よく世界を見ろ」

魔女「なぜです?」

旅人「一人前の女は、世界を語れる」

魔女「なるほど、わかりました!」

旅人「…………」

魔女「あれ!あれなんですか!」

魔女が指差す先には、人だかりが出来ている。

魔女「行ってみましょう!」

旅人「……いいだろう」

やれー!殺せー!

魔女「ひっ……!」ぎゅ

魔女はその光景に、思わず目を背けた。

旅人「…………」

なぜなら。

牛人「うおおおおお!!」

二人の魔族が、殺し合いをしていたからだ。

旅人「これは、どの町でもよくあることだ」

魔女「…………」ガクブル

魔法使い「ぎゃあああああ!!」

旅人「敗者は」

死者に群がる人々。

旅人「身ぐるみ剥がされ、魔物の餌となる」

魔女「ひどい……!」ぐすっ

旅人「…………」

オトコ「おい!女の子がいるぞ!」

旅人「厄介な事になったぞ」

人々が、二人を囲む。

魔女「え?え?」

旅人「目を閉じ、耳を塞ぎ、楽しいことだけを考えろ」

旅人はゆっくりと魔女を下ろし。

魔女「楽しいこと?」

旅人「何でもいい。ただ、一歩も動くな」

刃を抜く。


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