過去ログ - ちっちゃな魔女が、勇者を倒しに行くお話
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/22(金) 03:44:15.25 ID:cJE77PeQ0
ー洞窟

魔女「っくちゅん!」ぷるぷる

旅人「…………」

魔女「どうしても、ここを通らねばならないのですか?」ぷるぷる

旅人「ああ」

魔女「…………」ぷるぷる

旅人「どうして魔法を使わないんだ?」

魔女「そうでした!私、魔女でした!」

魔女の杖に、温かな光が灯る。

魔女「ふー……」ぬくぬく

旅人「…………」

魔女「あ!宝石発見!」とてとて!

旅人「待て!触れるな!」

魔女「何ですか?あげませんよ」じとー

旅人「宝石に擬態した、毒虫かも知れん」

魔女「…………」さささ…

旅人「…………」ジッ

魔女「…………」

旅人「宝石だ」

魔女「やった!」ててーん!

旅人「銅貨一枚の価値もないが」

魔女「もぅ!」ぽいっ!

旅人「っ!」かつんっ!

魔女「がっかりです……」ためいき

旅人は、地に落ちた宝石を拾い、小さな手に握らせた。

魔女「いりません」ぷくー

旅人「確かに、売ろうとすれば、銅貨一枚の価値もない」

魔女「……」

さらに、ぎゅっと握らせる。

旅人「だが。お前が初めて見付けた宝石だ。俺達二人にとっては、かけがえのない価値がある」

魔女「…………」

旅人「…………」

魔女「かも、しれませんね……」

魔女は、宝石をローブのポケットにしまった。

旅人「今度、指輪にしてやろう」

魔女「こここ婚約ですか!?」びっくり!

旅人「違う」

魔女「良かった」ほっ

旅人「…………」

魔女「得体の知れない正体不明の、自称一人前の男仮面さんと婚約なんて、絶対嫌ですから!」

旅人「…………」


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