過去ログ - ちっちゃな魔女が、勇者を倒しに行くお話
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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/23(土) 00:35:05.80 ID:fUBldNlV0
ー町

魔女「誰もいない?」きょろきょろ

旅人「いや」

魔女「!」

二人は身を潜める。

魔族「人間のスパイを捕えたぞ!」

広場の中心には、木製の十字架に張り付けにされた、一人の惨たらしい人間を囲むように、魔族達が集まっていた。

魔女「あれが、人間……」

旅人「いくぞ」

魔女「え、どうしてですか?」

旅人は魔女を抱き抱え、広場を後にする。

魔女「?」

その時。背後より、恐ろしい悲鳴が襲いかかってきた。

魔女「まさか……!」びくっ

旅人「気にするな」

しかし悲鳴は、耳を塞いだ魔女を、容赦なく襲い続ける。

魔女「嫌な声……」びくびく

旅人「…………」

魔女「…………」びくびく

ー宿

魔女「…………」

旅人「…………」

魔女「……本当に、正しいことなのでしょうか?」

旅人「何?」

魔女「勇者を倒す。いえ。勇者の命を奪うということです」

旅人「正しい」

魔女「…………」

旅人「それでいいんだ」

魔女「…………」

旅人「心配するな」

小さな頭に、ぽんっと、手を乗せる。

旅人「俺がいる」

魔女「…………」

旅人「さ、美味しいものでも買いに行こう」

魔女「…………」ぐすっ

旅人「…………」なでなで


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