過去ログ - ちっちゃな魔女が、勇者を倒しに行くお話
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58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/23(土) 23:54:06.23 ID:lF2VkI/k0
…………。

魔女「長い洞窟ですね」

旅人「この洞窟を抜けたら、海は目の前だ」

魔女「本当ですか?」

旅人「ああ」

魔女「…………」

旅人「待て」

魔女「どうしました?」

旅人「冷たい風を感じないか?」

魔女「…………確かに」

旅人「良いものが食べられるぞ」

魔女「良いもの?」

ー小部屋

魔女「なんと!」

大きな花が、二人の目の前に現れた。

旅人「この空間は地形の関係上、ずっと寒くてな」

魔女「これは何ですか!」

旅人「それが良いものだ」

旅人は、適当に一本のツルをたぐり寄せ、水の中にある、大きな果実を水から引き上げた。

旅人「氷菓子とも言われる、美味しい果実がある」

魔女「氷菓子!?何ですそれは!」きらきら

旅人はおもむろに、魔女の目をタオルで隠した。

魔女「?」

旅人「元気でな」スタスタ

魔女「えーーー!!」おろおろ

旅人「冗談だ」

魔女「大馬鹿者!!」ぷんぷん

刃を抜き、小さな手に鞘を握らせる。

旅人「真っ直ぐ、四歩歩くんだ」

魔女「無理ですよ!」

旅人「大丈夫」

魔女「…………」とて…とて…

旅人は果実をひとつ、そっと、魔女の前に置いた。

旅人「今だ。思いっきり鞘を降り下ろせ」

ぱきーん!

魔女「な!何か割れたー!」

タオルをほどく。

魔女「あらま!」きらきら

旅人「さ、食べよう」

魔女「今の儀式は何だったのですか?」


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