36: ◆oZf06d53Imn3[saga]
2014/08/27(水) 20:44:28.73 ID:JmeI8MIuo
「奇遇ですね花陽」
中庭の木陰にあるベンチに腰掛けていると声をかけられました。
透き通るこの声は、間違いなく、
「うっ。うぇっ海未ちゃん!?」
あぁ、もう。
全然普通に出来ない。と言うか顔が合わせられない!
あからさまに私が動揺していると流石に海未ちゃんも困ってしまったようです。
私の顔を不安げに覗いているのがわかります。眉がハの字になって、ああ、そんな海未ちゃんも……って、そうじゃなくて!
「ハアアァァァ―ゥゥゥ……」
顔が熱い!ブシュウウウウと湯気が出ているような錯覚さえ感じます。ゆでダコならぬゆで花陽の出来上がりです。
「あ、あの……花陽?」
「ひゃぃっ、こんにちはっ、ホッ本日は、オヒガラもよく」
「確かに天気はいいですが……、花陽?とにかく落ち着いてください」
「ひっ、落ち着いて……落ち着いて……」
私が必死に深呼吸をしていると海未ちゃんの顔が段々と緩んでいき、最終的に笑みがこぼれていました。
「ふふ、花陽は案外そそっかしいのですね。声をかけるタイミングが悪かったですか?ずいぶんと驚かせてしまったようですが」
「いっいや、そうじゃない……けど……、むしろ嬉しいくらいだけど……」
そこから先が上手く言葉に出来ません。
私の想いにさえまだ戸惑っているのに、昨日の今日で本人が目の前に居るなんて。
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