5: ◆oZf06d53Imn3[saga]
2014/08/21(木) 09:09:44.22 ID:oGCj+NiDo
それは、毎日がめまぐるしくて、気にならなかったようなことかもしれないって、思うんです。
でも、いつの間にか育って、胸には収まりきらなくなっちゃうものなんだなって、思うんです。
――――――――――
μ'sに入ってからの日々は私にとって新鮮なことばかりで、全部が異世界の魔法のような時間。
スクールアイドルとして練習を初めて、みんなが居て、私が居て。
毎日変わらずやってくる朝も、毎朝変わらず通る通学路も、毎日変わらずやってくるこのお昼どきもなんだか特別に見えてきて。
そんな毎日を思い出していた私は、その時、少し楽しくなっていました。
「おにぎり整列〜っいーちにーさーん……」
私のお弁当はいつもおにぎりさん。そして今日はとってもいい天気。はぁぁ、おにぎりさんたち可愛いなぁっ!
「……しーごー♪ うふふ、今日のおにぎりは5個でした〜〜」
綺麗に整列するおにぎりたちを前に私はうっとり。これから食べちゃうのを想像するだけで幸せな気分になれるんです。
いよいよその幸せにかじりつこうとした瞬間でした。
「なんだか楽しそうですね、花陽」
「ぁぇっ!?……んっんんっん〜〜〜!!」
ぱくり、と最初の一つを頬張った瞬間に、どこからか声を掛けられました。
とっさの事に思いっきり喉にご飯がつまった。すごい!苦しい!
「んん゛っヴっ、ヴみ……ぢゃ……ン゛ンッゴホッ」
「ああっ、花陽!?もしかして驚かせてしまいましたか!?すいません」
私は暫くの間、海未ちゃんに背中をさすってもらっていました。
変なところを見られちゃった……。おまけに苦しいしとても恥ずかしい。
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