77: ◆oZf06d53Imn3[saga]
2014/08/30(土) 15:45:06.00 ID:svq1J3rwo
なし崩し的に晩御飯を頂いて、海未ちゃんの部屋に案内されました。
こ、ここが海未ちゃんのお部屋っ。
板張りの廊下を進んで、引き戸を前に私はごくり、とつばを飲み込みます。妙に緊張する!
「どうぞ、花陽」
こ……ここが、海未ちゃんのおへや!
畳の上の要所にカーペットが敷いてあって、その各所に勉強机、ローテーブル、壁際には本棚、そしてベッド……。
べっど……。な、なんだかどきどきする。あといい匂い。
「きちんと掃除をしておけばよかったのですが……」
海未ちゃんはそう言っていたけど、とても片付いていると思いました。
女の子の部屋としてはものが少ないくらいに部屋はすっきりとしています。……あ、登山グッズが部屋の隅にまとめてある。
「や、やっぱり汚いでしょうか」
「えぅ!?いやいや!全然!むしろ片付いてるよ!私の部屋なんかより全然っ」
じろじろ見過ぎたかもしれません。海未ちゃんは納得したようなしてないような顔です。
立っているのもなんなので、と促されローテーブルを挟むように座ると…
「……」
「…………」
「………………」
「…………………………」
あっ、あれっ!?
会話がっ、会話がない!
無言の空間で、心臓の音だけが耳に刺さってきます。
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