85: ◆oZf06d53Imn3[saga]
2014/08/30(土) 19:27:59.37 ID:svq1J3rwo
キス。
二人分の熱が一つの点で重なる。
海未ちゃんはキスをしながら私の頬をそっと撫でます。ぞわっと、毛が逆立つような感覚。嫌悪ではなく、歓喜に似た震えが脳を揺らします。
頬をなでた指はゆっくりと動いて顎、首筋、首の付根と下っていく。
私の唇を塞いでいたものがふっと離れると、たった今指でなぞった線を追いかけるようにして小刻みにキス。
一つ一つのキスが連なって、ちょっとずつ違う感覚を私に与え続ける。身悶えするような感触。そして、それが丁度首筋まで到達した。
れるっ
「ひっ、あぁっ」
生暖かいぬめりが首を這いました。何が起きたのか分からない未知の衝動に声が漏れてしまう。
「花陽は、首筋がとても綺麗ですね……んるっ」
「そんっ……なっ、はぁっ」
上手く声が出ません。
ぬめりがくいっと上に登ってきます。多分だけど、この感触は、……海未ちゃんが首を舐めている感触。
体験したことのない感触に首がとても敏感になっている。そんな場所を、すこしざらついた海未ちゃんの舌が蠢く。
「はぁっ……んれろっ……、んちゅ」
「んんんっ、……ふぅっ……くぅぁっ」
海未ちゃんの舌はちょっとずつ肩の方に向けて動いていきます。鎖骨のあたりを弧を描くように、鎖骨をなぞるように。
んっるるるっ
「はぁぁっ」
一気に舌が首筋を駆け上がり、耳元まで伝ってきました。その緩急に声が抑えられなくなる。
耳に海未ちゃんの吐息がかかります。
「花陽…………とても可愛いです」
海未ちゃんの声にエコーがかかっているかのように聞こえます。脳みそが痺れてしまってふわふわして何も考えられない。
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