9: ◆oZf06d53Imn3[saga]
2014/08/22(金) 20:45:43.20 ID:nc3/MB8Go
中庭で、二人で、青空の下で、お昼ごはんを食べている間、海未ちゃんと他愛も無い話をしました。
穂乃果ちゃんもことりちゃんもそれぞれ違う用事で忙しいそうで、珍しく一人のお昼の予定だったようです。
そんな話をする最中もころころと表情が変わってく海未ちゃんに、私は目を奪われてしまいました。
放課後の練習では、ずっと真剣な表情が張り付いているイメージだったので、余計に色鮮やかに見えます。
「だから、穂乃果は私がちゃんと言わないといつもだらけでばかりで……」
「って……花陽?ぼーっとしていますが、大丈夫ですか?」
ふむふむナルホド、と思いながら聞いていた海未ちゃんの話が唐突に途切れ私の名前が呼ばれた。
「あっ……えっと、大丈夫……です。ご飯食べたらぼうっとしちゃって」
「なるほど、今日はとてもいい天気ですからね、眠くなるのもわかりますよ」
そんなところでチャイムが鳴りました。
「そろそろお昼もおしまいですね。花陽。とても楽しかったですよ」
と、にっこり笑って、海未ちゃんは戻って行きました。
私はぼーっと教室に帰っていく海未ちゃんの背中を追っていました。お腹がいっぱいになって、眠くなったのかな。
長い髪が静かに揺れていて、とても綺麗に見えました。
109Res/74.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。