過去ログ - 叢雲「落ち着きが無いわね。大丈夫?」グラハム「私は我慢弱い」
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◆WHzNz9zb1A
[sage]
2015/01/21(水) 04:22:02.90 ID:6m953BEAO
爆炎は何もかも諸共に散らし、辺り一面、雨のように飛沫が降り注ぐ。
体当たりを受けた魚雷発射管は、経年劣化したように曲がった中程から亀裂を発して割れてしまった。
息を切らしながら立ち上がる。水面に手を添えれば、陸のように沈まず身体を支えることが出来た。
先ほどの一瞬を経て、凪いだ海に立つ叢雲。
己の身体に、何かが入り込んでいくのを感じた。
――唖然。
それを見ていた三人の艦娘は元より、誰よりもまず叢雲が自分の所業に驚愕していた。
『旗艦補正か……ここまで強いのは初めて見るが……!』
曙「旗艦、補正って……あの子、さっきまで歩くのもやっとなくらいだったじゃない」
曙「ろくに戦った事もない初期艦が、いきなりあんなに戦えるもんなの……?」
『うんや、まぁ例外って奴だろう……さ』
『知っての通り旗艦は提督と艦隊との繋がりの基本、要だ。提督は情報も旗艦のものを基準に受け取るし、縁からの加護も旗艦から他の艦娘に分配される』
『故に旗艦は他の艦娘よりも加護を強く受けている反面、旗艦の損傷は他の艦娘の加護そのものの減衰に繋がっちまう』
『そこでだ、もし……提督が戦闘経験豊富な武術家や何でもこなせる天才だったりして、類い希な反応速度・判断力なんかを有してたりするとな』
『旗艦が見たり感じたモノをタイムラグ無しで提督に伝えて、提督が考えたり反応したりしたことを、これまたタイムラグ無しで旗艦に反映して対応、なんてのが出来たりする訳よ(俺ムリだけど)』
綾波「抜錨状態の艦娘の思考・反応速度を人が上回る……そ、そんなことが可能なのですか?」
『初めて見たっつったでしょ。うちの地域の【三大将】くらいなもんだと思うぜ、そんなことこなせるの」
磯波「じゃ、じゃあ……」
『金の卵って奴だろうな。良いもん見ちゃったね、ラッキー』
曙「あんたもそんくらい出来るようになりなさいよ、クソ提督!」
『無茶苦茶言いなさる! あぁそれと……』
『磯波は彼女の救護、他は索敵及び撤退支援、宜しく!』
曙「へ?」
『命令通りだよ。あの子――多分もう無理だ』
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