過去ログ - 叢雲「落ち着きが無いわね。大丈夫?」グラハム「私は我慢弱い」
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◆WHzNz9zb1A
2015/02/17(火) 03:55:03.00 ID:iZPXpWBAO
――医療施設――
叢雲「…………」
苦い顔。
グラハム「…………」
無表情。
今、二人は基地内医療施設の一室にいた。
寝台に横たわる叢雲。
それを見下ろすグラハム。
叢雲は寝ているわけではない。
だが、どちらも終始無言。ただただ時間だけが過ぎている。
叢雲(……き、気まずい……)
重い空気が、主に叢雲にだけのしかかってきていた。
『どうだ伊勢、ドッグの方は』
『ぜーんぜん……損傷した子の順番待ちで溢れかえってる』
『雷〜! 電〜! どこ行ったの〜?!』
外からは、慌ただしい空気と共に通りすがる人々の会話が聞こえてくる。
叢雲は艤装の一部が損壊したものの本体には被害がなかった為、休養を理由に此方に回された。
先の戦闘で多くの艦娘が損傷した為、現在ドッグはバケツと衣装の飛び交う戦場と化している。
体の良いたらい回しだが、どちらにせよ休息が取れるのは叢雲にとってみれば僥倖と言えた。
『ドーモ』
『アイエエ! ケンペイでち!?』
『アイエエ……でっち……怖いよう……』
叢雲(通りすがりを怖がらせてんじゃないわよ……)
扉の左右には、監視のためのケンペイが立っている。
叢雲に個室が与えられたのも、グラハムを隔離する為であった。
提督になったとはいえ、今の彼の身柄は自由に程遠い。
叢雲は、これが厚遇なのか冷遇なのか、分からなくなりそうな程度に複雑な心持ちだった。
叢雲(我ながら……とんでもない男の初期艦になったものだわ)
叢雲(国家の最重要機密に触れた極刑クラスの大罪人……その実態は別の世界から迷い込んだエースパイロット様(故)、か)
叢雲(……正直、あれを見てからだと、否定しにくいのよね)
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