過去ログ - 叢雲「落ち着きが無いわね。大丈夫?」グラハム「私は我慢弱い」
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138: ◆WHzNz9zb1A
2015/02/17(火) 04:36:01.76 ID:iZPXpWBAO
 僅かに俯き、深刻そうな表情を浮かべて謝意を表すグラハム。
 叢雲からすると、とても意外なことに感じられた。


叢雲「ふぅん……あんたもそんな顔をするのね」

グラハム「私とて人の子だ、失態には気を落とさずにいられんよ」

グラハム「思い返せば、もっと上手くやれた筈だ。君の命がかかった場面で、情けない……」

叢雲「……そう」

叢雲「なら言うわ。今回の一件、謝ることはこの私が許さないから」

グラハム「……何?」


 叢雲は身体を起こし、真っ直ぐにグラハムの眼を見た。
 彼よりも経験不足で、練度も能力もまだ未熟。
 だがその眼差しだけは彼に並ぶほど鋭く、ずっと遠くを見据えていた。


叢雲「確かに、あんたの旗艦補正が強すぎたのが原因でこうなったわけだけど」

叢雲「逆にあのまま戦っていたら、私には今以上に損傷していただろうし」

叢雲「私以外の三人にも、もしかしたら被害が出たかも知れないわ」

グラハム「む…………」

叢雲「他に良い手があったかもとか以前に、まず最初から私がまともに動けていればそうもならない話で」

叢雲「加えて私が奴らを倒し終えた後に、あんたがさっさと旗艦補正をカットすれば良いだけの話に、そんな世界が終わったみたいな顔されて謝られたんじゃ、勝利の余韻も吹き飛んじゃうじゃない」

グラハム「むう…………」

叢雲「だから、誇りなさい」

叢雲「初陣で、改修もしていない私があれだけ動けたのは、あんたの【眼】があったからこそよ」

叢雲「提督があんただからこそ、私は戦えた。生き残れた。今一番大切なのは、そこじゃないかしら?」


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