過去ログ - 叢雲「落ち着きが無いわね。大丈夫?」グラハム「私は我慢弱い」
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◆WHzNz9zb1A
[sage]
2015/04/14(火) 00:21:32.86 ID:6OuRRc5AO
――第壱百八鎮守府・提督執務室
……という名前のプレハブ小屋――
叢雲「ふぅ……こんなもんかしらね」
本部から届いた荷物のより分けを終え、時計を見ればもう短針が12時を過ぎつつあった。
ただの大きな箱に過ぎなかった小屋には、最低限の家具や荷物が並べられ、棚は早くも本や資料ですっかり埋まりきってしまっている。
外からは、鎮守府の改修工事の作業音がけたたましく鳴り響いている。
しばらくは昼夜問わずの突貫工事だ。
プレハブ小屋の薄い壁では眠ることすらままならないだろう、それを思うと今から頭が痛くなる。
叢雲「……はぁ、最っ低……」
思わず零す。それは誰に向けたわけでもなかったが。
それを咎めるかのように、天井で何かが置かれたような音がする。
向こうも終わったらしい。
此方も作業を終えたことを伝えようと外に出る。
二階建てのプレハブ小屋……当面の生活拠点がずらりと並ぶ様は、私の肩を落とすに十分過ぎる重みであった。
――提督私室になる予定のプレハブ二階――
『入れ』
叢雲「グラハム、そっちはどう?」
グラハム「順調だ。どう贔屓目に見てもあの牢屋暮らしよりは快適になる」
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