過去ログ - 叢雲「落ち着きが無いわね。大丈夫?」グラハム「私は我慢弱い」
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248: ◆WHzNz9zb1A[sage]
2015/08/04(火) 02:46:51.52 ID:kpdyAUcAO
 そう、ケンペイという存在を恐ろしいものだと語る人は少なくない。
 かつての世界を取り巻いていた腐敗と狂信の手先だったと知る者は、怒りと共に彼らを睨みつけるだろう。
 私でも知っている、あの忌まわしい【第二次太平洋征伐】を経て凋落したにも関わらず、人粋派の根底は何も変わらなかったのだ。
 彼らに向けられる視線が鋭くなるのは、必然といえるだろう。

だが……


叢雲「でも、あんたは無傷だった」

グラハム「?」

叢雲「もしもの話、あんたを害するのも辞さない相手なら、いきなり攻撃してきたかもしれないし」

叢雲「やむにやまれない行為なら、なおさら手を出さないだけ自制心があるってことだとも思う」

叢雲「とっさのことだろうから何とも言い難いけど、彼女が脱走艦だからと悪い子とは言い切れないんじゃないかって……そう思うのよ」

叢雲「それなら、ケンペイだって手加減くらいしてくれるでしょ?」

グラハム「叢雲……」

叢雲「それに、今までのは過去の話。今のケンペイは、再編に次ぐ再編で人員も仕事内容も相当変わったらしいし」

叢雲「第一、マリダ中尉が、金や権力に屈して違法捜査する人に見える?」

グラハム「……いや、彼女はそんな人物ではない。そんな確信はあるよ」

叢雲「でしょ?」

叢雲「だから、そんな顔するんじゃないの」

叢雲「提督が不景気な顔して突っ立ってたら、鎮守府の格が疑われるというものよ。良いこと?」


グラハム「……はっ……」


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