過去ログ - 叢雲「落ち着きが無いわね。大丈夫?」グラハム「私は我慢弱い」
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268:出すか死ぬほど迷ったけど出しちゃう ◆WHzNz9zb1A[sage saga]
2015/09/08(火) 05:41:05.14 ID:Kssodf2Io

吹雪「司令官、捕縛完了しました。これよりケンペイ到着まで付近を調査します」

ドレル『任せた』


 駆逐ロ級を白い鎖が締め上げ、青白い火花を散らす。
 このようなことが出来るのも珍しいことだが、実際ほとんど意味のない行為であることも彼女らはよく知っていた。
 これはいわば「点数稼ぎ」だ。
 捕縛という困難な事例を行うことで提督の点数を上げる、棚ぼたのようなものであった。

長波「どうせ中身は皮の無えまんじゅうみてえに怨念ぎっちりだってのに、欲しがる学者の気がしれねえや」

千歳「なにか新しいことが分かるかもしれない、という意味では、これも貢献よ」

長波「そりゃそうだが、ね」

ドレル『分かっている。この場で始末したほうが後顧の憂いを断てる、その懸念は正しいものだ』

ドレル『だが上を疑い続けてもきりがない。有効活用されると期待して送るべきだ』

長波「あんたを疑うつもりもなければ、点数稼ぎに否定的になるつもりもないよ、閣下」

長波「でもさ、やっぱり付き合う相手は考えた方がいいよ。あいつらの贅沢にあんたの金が飛ぶなんて、おかしいじゃないか」

ドレル『……そこまでだ。ケンペイが来た、引き渡し後すぐに帰投しろ』

長波「ちっ……りょーかい」

千歳「……」



吹雪「! 由良さん、これ……」

由良「どうしたの、吹雪」

吹雪「このロ級の腹の弾痕……多すぎると思いませんか?」

由良「……サイズからして12.7cm砲だとは思うけど、確かにそうね」

吹雪「この位置にこの数撃ちこむということは、恐らく接射かそれに近い距離での砲撃……」

由良「それで殺しきれないということは……このロ級と戦ったのは」

「「単独の、練度の低い建造直後の駆逐艦」」

由良「……」

吹雪「……」

由良「だからなんだって話ね……犯人探しなんてうちの柄じゃないし、ね」

吹雪「ですよねえ……はぁ」

由良「さっさと渡して帰りましょう。今日はこれでおしまい、ね?」

秋雲「はーい」

響「はーい」


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