過去ログ - 叢雲「落ち着きが無いわね。大丈夫?」グラハム「私は我慢弱い」
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32: ◆WHzNz9zb1A
2014/08/24(日) 12:17:16.64 ID:pdM52p6AO

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憲兵中尉「どうだ、見つかったか?」

憲兵A「はっ。それが……」

憲兵中尉「報告は短く、分かり易く、包み隠さず。イイネ?」

憲兵A「アッハイ。結論から言えば見つかりました。既に隔離房に戻してあります」

憲兵A「ですが、奴は部屋から抜け出した後、逃亡するどころか基地内の資料室に入り浸っておりまして」

あきつ丸「重要な情報を持ち出し、スパイしようとしたのでは?」

憲兵A「そう思いますか、あなたも。しかし、奴が見ていたと思われる資料は新聞や一般交付されているようなありきたりなものばかり」

憲兵A「そもそもわざわざ見つかって捕まった挙げ句、あんな小さな資料室でスパイ行為する諜報員は、サンシタにだっていないでしょう」

あきつ丸「むぅ……」

憲兵中尉「……結局、彼がどうやって呉基地の特別工廠に侵入したかは分かっていないのだな?」

憲兵A「相変わらず分からんの一点張り。そもそも、言っていることが荒唐無稽過ぎる。地球連邦? MS? ガンダム? 彼はきっと狂人です」

あきつ丸「アイエエ……中尉殿、どう致しましょう?」

憲兵中尉「……上は、明らかに彼のことを訝しんでいる」

憲兵中尉「特別工廠の【中身】、我々が知り得ない遺物。深海棲艦の起源。彼がその秘密の一端であるとすれば……彼の存在を狂気の一言で片付けてしまうのはウカツだとは思わないか?」

憲兵A「しかし……」

憲兵中尉「何より我々憲兵隊の警護をすり抜けたことはまだしも、起動前の封印状態にある工廠内に入るなど、ワープでもしなければ不可能だ」

憲兵中尉「実際彼の周りに散らばっていた何かの機械部品、それは我々の技術の埒外のものという鑑識結果が出ている」

憲兵中尉「上が我ら【マリダ・ケンペイ・キカン】に処遇を任せたのもそういうことだろう。上は確かめたいのだ、自分達にもたらされたモノが、一体何処から来たものなのかを……」

あきつ丸「な、難解であります。自分、そこまで知能指数が高くないのであります」

憲兵中尉「アブハチトラズ、さ」

憲兵中尉「あきつ丸=サン、今日逢った叢雲=サンの担当官に連絡を。彼女を初期艦とし、手続きを進めてみよう」

あきつ丸「……本気、でありますか?」

憲兵中尉「勿論私にそんな権限はない。これは海軍側の意向、ということだ」

憲兵中尉「彼を……グラハム・エーカーを提督として着任させる」

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