過去ログ - 春紀「暗殺者だらけで家の中がすごいことになってきた」
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2014/08/21(木) 22:15:31.65 ID:q2OWWXkGo
あたしの名前は寒河江春紀。ミョウジョウ学園、十年黒組の元生徒だ。
ここまでの経緯を知っている人も多いかもしれないが、事の発端は数ヶ月前。
暗殺に失敗して帰ってみると、あたしの家にはかつてのクラスメートがいた。
そいつの名前は武智乙哉。
シリアルキラーとして生きてきた武智は、シリアルキラーらしい動機と目的の為
黒組の暗殺ルールに則りトップバッターを務め、そして学園を去っていった。
その後、警察の目から逃れるためにあたしの家に転がり込んだというワケだ。
そう、武智があたしの家に来た辺りからあたしの受難が始まる。
神長、剣持、首藤。そして先ほど暗殺の仕事を終えたあたし達を出迎えたのは番場と伊介様だった。
逆に言うともうあの教室には英と鳰、兎角サンと晴ちゃんしか残っていないということか。
そこまで考えて、あたしの家の人口密度の濃さに改めてぞっとする。
「ねぇ、アンタ寝ないの?」
「寝るよ。ただもうちょっと起きてる」
同じ布団の中、あたしは伊介様と対峙していた。
ちなみに番場はまだ帰ってきていない武智の布団で剣持と寝ている。
「なんで?」
「……別に?」
これといった理由は無い。ただ仕事から帰ってきて目が冴えているだけだ。
終えたばかりの仕事は長期戦になると踏んでいた為、前日にいつもより多く睡眠を取ったのも無関係ではないだろう。
暗がりだけど目はとっくに慣れている。
あたしは明らかに不機嫌な伊介様を不思議に思いながらも、理由を聞く事はなかった。
「寝なさいよ。疲れてるんでしょ」
「疲れてるけど、いいって。寝れないから」
「……」
あたしの返答のどの辺りが気に食わなかったのかはわからないが、
伊介様は更に険しい表情をして寝返りを打った。
どうやらあたしの顔も見たくないらしい。
放っておこうか迷ったが、これを無視すると翌朝まで引き摺るだろう。
なんて声をかけようか迷っていると、伊介様の方が先に口を開いた。
「そんなに武智乙哉が大事なの」
「………………は?」
なんでそうなるのか、あたしには全くわからない。
は?武智?今そんな話してたか?
「何言ってんだ?伊介様」
「……アイツが帰ってくるまで寝ないつもりなんでしょ?ムカつく……」
「ちょっと、何言って」
あたしの発言はあることによって強制的に中断させられた。
そして心臓が止まるほど驚いたあたしはそのまま言葉を失ったんだ。
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