過去ログ - 【Fate】君達が紡ぐやる夫の物語【安価とコンマで聖杯戦争】 -SS速報VIP

過去ログ - 【Fate】君達が紡ぐやる夫の物語【安価とコンマで聖杯戦争】

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186:1 ◆JwraddSSjo[saga]
2014/08/23(土) 15:07:48.31 ID:anUfFwlbo

カルナ「はあッ―――！」

自身を槍と一体化させ、弾丸の如き速度で駆け抜けるカルナ。

残像さえ霞んでいく必殺で、そして高速の刺突。ことここに来て彼は前に出た。

狙うは心の臓ただ一つ。目標を目指してただ突き進む―――！

それが槍兵の本分――！

しかしそれさえも彼女の前には届かない、白雪を思わせるような柔肌に一筋の傷を付けただけに終わってしまう。

千里眼とあらゆるバックアップにより視力すらも大幅に強化された彼女は身を僅かに後退させただけで、戦いの流れを槍兵から奪い取る。

リナリア「ふっ―――！」

脱ぎ捨てられた烈火の如き気性で、黒弓を彼の鳩尾目掛けて全力で振るう。

カルナ「チィッ―――！」

即座に槍を捨て、腕を胸の前に交差させるカルナにリナリアは感嘆した。

防ぐのがベストであるこの場に置いては振るわれきれた槍は枷にしかならない。だがそれを即座に捨てることの出来るその判断力もまさに神域。

大きく吹き飛ばされ、木に叩きつけられて血反吐を吐きながらも、ぬるりと立ち上がり力強く此方を射抜き返す槍兵。
有利とて決して油断の出来る相手ではないと、彼女は自己没頭の呪文を口ずさむ。

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何処までも虚ろな瞳、されど凶器の如き鋭さを持つ眸。

身から漂うは鼻腔を突く死臭と圧倒的な殺意と戦意

―――その佇み様はまさに死神の如く。

されど槍兵は嗤いながらもひた駆ける。彼女にこの武が刻まれるように。
この冷徹な太陽に我が武が届くように。

ただ、連続で槍を振るった―――

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