過去ログ - 【Fate】君達が紡ぐやる夫の物語【安価とコンマで聖杯戦争】 -SS速報VIP

過去ログ - 【Fate】君達が紡ぐやる夫の物語【安価とコンマで聖杯戦争】

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924:1 ◆JwraddSSjo[saga]
2014/08/27(水) 13:31:41.38 ID:0NdPm4jro

【三日目】

式「――――う、ん…」

夢の中へと心地よく微睡んていたら、不意に耳を突く何かの音。

式「―――うる、さい…」

こっちは未だ寝足りないというのに何とも迷惑な目覚ましもあったものだと、頭の上へと手を伸ばす。

其処にあるはずのこの不快な音を響かせる機械のてっぺんを叩くために。

式「……あれ？」

いや待て。そもそも自分は妙な男に打ち負かされて同盟を組んでるんじゃなかったか。

そしてその拠点先には自分が住んでいたマンションのようなやかましい目覚ましはなかったはずだ。

というかこっちのほうが煩いし傍迷惑な気がする。

式「……」

ブオンブオンと扇風機のような空気を縦に裂く音は未だ止まない。

いい加減にしろと頭痛を感じながらも、何時も以上に懈い身体を起こして、とても重たい瞼を開く。

其処には室内にて上半身を裸にさせて、我武者羅に鉛の重りの付いた木剣を振り回す誰か。

それが振るわれる度に生じる音と漢臭い汗は綺麗に部屋にばら撒かれていく。

起きてそれを視界に収めた瞬間、とても厭な気分になった。

そして起きた私を察知したのか男は此方を向くと、何処までも爽やかな笑みを浮かべて口を開いた。

貴方「おはようだ式！陽光のせいで気兼ねなく外で木剣を振り回せぬのでな！」

貴方「そこでこの拠点内で訓練をすることにした！」

…このイカしてて、とっても愉快にイカれてる男に殺意を覚えた。

貴方「そうだ式よ、どうだ！こうして共に汗をかかぬか！ははは、実に心地よいぞ！」

そこで限界が来たのか自然と直死の魔眼が発動して、男へとナイフを構えた。

式「それはやりたくないけど、今俺はとってもお前を殺りたい気分だ」

そして扇風機の音は止んで、明け方のホテルに響いたのは大男の笑い声と貴方の叫び声だった。

【貴方行動安価 1：探索 2：コミュ 3：自由下3】

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