過去ログ - 【Fate】君達が紡ぐやる夫の物語【安価とコンマで聖杯戦争】 -SS速報VIP

過去ログ - 【Fate】君達が紡ぐやる夫の物語【安価とコンマで聖杯戦争】

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970:1 ◆JwraddSSjo[saga]
2014/08/27(水) 16:00:09.77 ID:0NdPm4jro
【特殊。コイツはひでぇや！】

――――飛翔する黒と黒。桜の喚び出す影が届くことはない。

アサシンの反応が追いつくこともない。何処までもこの男と女の戦舞台だった。

アサシン「――――くっ！」

それでも尚、追い縋ろうと必死にナイフを振るい駆けるアサシンだが人では鳥を射抜けない。

アサシンの銀とメルトリリスの膝部分の銀が交差する度に、メルトリリスは再び飛翔。

貴方が臓硯の呼び出した蟲を形態変化による霧で殺しながらも、蟲分身の首を一閃。

メルトリリス「―――可愛い可愛いお人形さん。貴女は溶かされて私と一つになる」

貴方「―――愚かで愚かな妖怪よ！貴様に待つのは死のみ！」

廻る、翔ぶ、斬る、貫く。何処までも二人は舞い続ける。

アサシン「おかあさんは生きたいの、生きたいの、生きたいの、生きたいの―――！」

臓硯「くははは！無駄よ無駄！時間を浪費し続けい！」

主従の反応は真逆だったが、臓硯は笑っている最中に不意に背後から斬り付けられる熱を感じた。

―――無駄よ。

そう思い、身体を再生させようとするが再生機能が働かず、だらしなく鎖骨から恥骨部分まで零れ落ちた。

何事かと思い、振り向こうとすると更なる連撃。螺旋を描くような鮮やかな高速の斬撃の応酬。

全てが死を持つ一撃は、完全に蟲分身を殺した。

臓硯「―――馬鹿な」

そう言いながらも本体の在処を知らぬ者では儂をどうにか出来るわけがないと。

老獪な臓硯はそう決めつけるが、相手が余りにも悪すぎた。

式「お前の死線はぐちゃぐちゃで汚くて原型がなくて…」

式「実際そうだったけど、俺は分かる。本体はこの女の中に居るんだってな―――！」

貴方の袈裟への舞い、メルトの逆袈裟への舞いが桜に罰(×)型の斬撃を刻んだ所へ、式は縦に彼女を裁断した。

臓硯「―――な、ぜ…」

彼は目前の光景を一切理解できないまま、鮮やかな銀十字を目にして続いて、式の一突き。

式「しつこいのは嫌いなんだ」

今度こそ臓硯は息絶えた。

【直後桜判定士郎の死-3 特殊+1】

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