過去ログ - お嬢様「安価とコンマで逃亡生活」
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62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/22(金) 23:44:45.35 ID:dvXQOETu0
浮浪者風の男性「おや、見ない顔だな」
ソピア「……へ?」
男性「ここら辺は貧民街だ。そのなりを見る限り、逃げてきた貴族の娘さんってところか」
男性「なに、通報しやしないさ。俺には得がない」
男性「何か欲しい物はあるか? 俺の生活の妨げにならない範囲で助けてやる」
ソピア「いいんですか?」
男性「ここの連中はみんな自分が苦労したことがあるから新入りには優しいんだ」
男性「だがいつまでも施しは受けられねえからな、いつかは出ていくときが来るぞ」
ソピア「あ、ありがとうございます」
男性「まずは寝床かねえ。ついてきな」
そこはソピアが見たこともないほど狭く、汚れた部屋だった。
空気も外と何ら変わりがない。
男性「不服そうな顔だな。まあ仕方ねえか」
ソピア「す、すいません」
男性「飯は今は無い。一日二食なんだ。夜まで我慢しろ」
ソピア「うう……」
昼食が食べられないというのも、彼女にとっては初めての経験であった。
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