過去ログ - お嬢様「安価とコンマで逃亡生活」
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826:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/26(火) 02:28:50.88 ID:K3lma8Hz0
ソピア「いろんな魔法のいいとこどりってできないんでしょうか?」

邪教徒「と、いうと?」

ソピア「その、ものすっごく魅了できなくてもいいので」

ソピア「ちょっとした火が使えたり、魔法陣が書けたり、回復ができたりしたらいいなと考えたんです」

邪教徒「ふむ、ならば私がかつて使った方法を教えて進ぜよう」

ソピア「邪教徒さんはいくつかの魔法を使えるんですか?」

邪教徒「言っただろう。白魔術以外なら知識があると」

邪教徒「あいにく悪魔に借りる力が万能であったゆえ、もう30年は使っていないのだが」

ソピア「その方法とは……?」

邪教徒「ギルド外で習うのだ」

邪教徒「私はとある森で一人で暮らしていた老魔法使いにいくつかの初級魔法を教わった」

ソピア「では、魔法局付近でベテランの人を探して頼めばいいんですね」

邪教徒「そうはいかないだろう。使えることと教わることは別であるし、」

邪教徒「一応は国の法と規定でギルド外に無闇に技術を伝えることは禁止されているゆえ、利益が無ければ応じてはくれまい」

邪教徒「ギルドに所属していない熟練の魔導師……運が無ければ出会えぬだろう」

ソピア「そんな……。せめて回復か火のどっちかでいいから使いたかったな……」

邪教徒「……その受付はよほど無能と見える。いや、わざと隠しておるのか……」

ソピア「え?」

邪教徒「六属性の魔術師はある程度経験を積むと、他の5つの中から2つ目の術を選択し習得する事が許されるのだ」

ソピア「……聞いてません」

邪教徒「……これからも依頼以外ではこちらに来ると良い」


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