過去ログ - お嬢様「安価とコンマで逃亡生活」
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991:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/27(水) 00:17:58.06 ID:yneMa0GK0
ロットさんの胸中、トールくんの知人、フローラさんの正体・家族についてはお預けです


【ヒレアの正体】

邪教徒「む、ヒレアか。もう夜遅い。自室に戻りなさい」

ヒレア「眠れないのよ……」

邪教徒「誰かに睡眠魔法をかけてもらえば良いだろう」

ヒレア「あれで眠ってもぐっすり眠れなかったもん」

邪教徒「ならば私に言われても解決策はない」

ヒレア「ちょっと魔法の練習するわ」

邪教徒「ロビーで行うのはやめてくれぬか……。誰もいないとはいえ」

邪教徒「……もう始めてしまったか」

邪教徒「ヒレアは覚えが早いな」

ヒレア「私、悪魔に気に入られてるみたいよ」

邪教徒(まさかもう対話ができておるのか……? まさかな)


ヒレア「ねえ邪教徒さん。どうして私はこの身体強化魔法だけできないのよ……?」

邪教徒「む……それは悪魔をそのまま身に宿す初級の術であるから、そなたならばすぐにできると思っておったが」

ヒレア「何度やっても出来る気がしないわ……」

邪教徒「悪魔が入り込めぬということか……?」

ヒレア「もうやめた……。おやすみ邪教徒さん」

邪教徒「ああ、ぐっすり眠るといい」

邪教徒「……少し調べてみるか」


邪教徒(まさかな)

邪教徒(白魔術と黒魔術を同時に使うことは決してできない……そう思われておるが……)

邪教徒(歴史書には何度か異例があったのではないかと取れる記述がある)

邪教徒(彼らは、職業名と呼ぶべきか、異名と呼ぶべきか……)

邪教徒(『背徳者』『堕天使』そして……『吸血鬼』と呼ばれていた)

邪教徒「まさかな……」


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