過去ログ - 【呪】猿蟹合戦【殺】 -SS速報VIP

過去ログ - 【呪】猿蟹合戦【殺】

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1: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2014/08/23(土) 18:07:15.32 ID:xuR8w44K0
むかしむかし、ある所にサルとカニがおりました。

サルが腹を減らしてフラフラしていると、道端に黒いモノが落ちています。

食べ物かと思って拾ってみれば、黒いモノの正体は只の柿の種でした。

それを見るなりサルはガックリ。柿の種なんか食べられません。

と、そこにオニギリを持ったカニが通りかかりました。

サルはオニギリが欲しいあまり、カニにずるい相談を持ちかけました。

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2: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2014/08/23(土) 18:08:19.33 ID:xuR8w44K0
「やあカニさん。君の持ってるオニギリと、この柿の種を交換しないかい？

　この種を蒔けば、毎年おいしい柿の実が成るよ」

「いいよサルどん」

以下略

3: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2014/08/23(土) 18:09:07.40 ID:xuR8w44K0
それに気を良くしたカニは、さらに脅しを続けます。

「早く伸びろや柿の種。伸びねばハサミでちょん切るぞ」

以下略

4: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2014/08/23(土) 18:10:05.72 ID:xuR8w44K0
早速、カニは柿の実を食べようと木に足を掛けました。

しかしカニの足では、いくら登ろうとしてもツルリと滑ってしまいます。

「困ったなぁ、どうしよう」

以下略

5: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2014/08/23(土) 18:11:06.65 ID:xuR8w44K0
サルは相変わらず柿をムシャムシャやり続け、カニは木の下でウロウロしています。

そんな困り果てたカニを見て、柿の木は思いました。

「私をあんなに脅した罰だ」と。

以下略

6: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2014/08/23(土) 18:12:09.39 ID:xuR8w44K0
柿の木はサルにこっそり耳打ちしました。

「サルどん、あんなヤツに実をやる事なんて無いさ。青いのでもぶつけてやろうよ」

それを聞いたサルはニンマリとした笑みを浮かべ

以下略

7: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2014/08/23(土) 18:13:17.51 ID:xuR8w44K0
「ありがとうサルどん。私はあのカニに脅されて困っていたんだ。

　さあさあ、お礼に私の実を沢山食べておくれ」

そう言ってサルに食を勧めます。

以下略

8: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2014/08/23(土) 18:14:18.04 ID:xuR8w44K0
が、

その夜悲劇は起こりました。

「ううっ、苦しい……！」

以下略

9: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2014/08/23(土) 18:15:33.48 ID:xuR8w44K0
━━ 屁こき女房 ━━

むかしむかし、ある所に新婚の夫婦がおりました。

以下略

10: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2014/08/23(土) 18:16:35.19 ID:xuR8w44K0
「じゃあおっかあ、何処かに掴まっておいてくれ」

おっかあは女房の言葉を不思議に思いながらも、いろりの淵にしっかりと掴まりました。

そして女房はケツをまくって一捻り。

以下略

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