28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/31(日) 22:31:37.20 ID:KZRJLjt90
舞は私が答える気がないのを悟ると、急に一枚の用紙を取り出した。
『これにさ、名前書いてくれない?』
『……』
『貸してくれるだけでいいから、みどりちゃんの名前を』
『……』
『そしたら、あなたの望みを一つ叶えてあげる』
その用紙こそ、ボランティア団体設立のための申請書だった。
『望みとかは別に、ない』
『あ、やっと喋ってくれた』
『名前は好きなように使ってくれてかまわない』
『ほんとー!? 嬉しい、ありがとう!』
彼女はすこぶる綻んだ顔を見せた。
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