357: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/03/01(日) 23:27:06.97 ID:WSYjrx5D0
憎々しげに聞こえたかもしれない。
誰の耳にも、謝罪には聞こえなかったかもしれない。
けれど、ひな子は機会を与えられ、そして伝えた。
そして漸く、責任と許しを受ける立場に立ったのだ。
「……」
言葉に出すことはかったが、
邦美が間を空けて、
車椅子から降りて、
ひな子の前に同じように膝で立った。
そして、
彼女の肩に手を置いた。
積み木のように、
彼女の傍に、
そっと、
返事を置いたのが見えた気がした。
あまりにもその仕草が綺麗で、
教会にかけてある絵画のようだとさえ思えた。
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