36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 12:18:09.20 ID:ZhA2i8PA0
舞は廊下をパタパタと駆けていく。
私はイヤホンを耳につけながら、席へとついた。
自分より少し声質の近い少女の独白が流れてくる。
「……」
別離の哀しみは感じられず、淡々と台本を読んでいるようだった。
もう、好きじゃないだとか、これからやりたいこともあるしとか、
言い訳を並べて、自分の主張をここぞとばかりに吹き込んでいる。
もしかしたら、いつも言いたいことが言えず、抑えつけられていたのかもしれない。
別れの挨拶すらしたくないくらいに。
「……」
一通り聞いて、私は目を閉じる。
彼女の声が自分の声帯から放たれるイメージ。
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